「画館仙北学園」に通う渋江央は、所属する水泳部と陸上部の夏期合同合宿に参加するため、「田澤湖体育センター」へ行くことになった。
水泳部部長の蘆名累と、陸上部に所属する幼なじみの清原梨里、須田たち部活友達ら、合宿に参加した仲間と、厳しくも楽しく過ごす央。
憧れの人への想い、幼なじみと親友の恋に揺れる心、友人と語る、将来への漠とした不安と夢。
夏の日に流れる、ありふれた青春のひととき。
それは強く鮮やかに、しかし穏やかに流れ、忘れえぬ思い出として残るはずだった。
一方―――――
人知れず繁殖し、蔓延した、全てを○す狂気の悪疫。
徐々に理性を奪われ、凶暴化する感染者たち。
終末を呼ぶ災厄の影が群れを成し、彼らを取り囲み、蹂躙しようと迫っていた。










