1.逃げ出した先に待ち受ける、嬌宴の続き
本作は『廃村少女 ~妖し惑ひの籠の郷~』でサブヒロイン的な扱いだった、
エマ、つばめ、由良々、澪、愛香の5人に焦点をあてた外伝作品です。
『廃村少女』本編で姫香村から逃げることを選んだ主人公たちが送る、肉欲に侵された日常……。
そこに再び姫香村の陰が差して始まる、3つの物語をお届けします!
エマ編
一樹はエマと共に姫香村の作り出した夢から脱出を目指す。
だが、姫香村の作った出口のない道が、2人の行く手を妨害する。
そんななか、一樹はエマへの想いに気付き始めるのだった……。
つばめ&由良々編
一樹に呼ばれたのは、つばめと由良々の2人。
姫香村の夢の中で一樹は、つばめへの想いと由良々への想いに揺れ、
やがて2人のどちらを選ぶのか……その決断に迫られる。
澪&愛香編
澪と愛香は一樹に呼ばれ、共に姫香村の夢からの脱出を目指す。
しかし3人の、互いを想い合う複雑な心を姫香村に利用され、
一樹たちは入るたびに形を変える迷宮に迷い込む……。
2.夢も現も侵蝕する背徳H
『廃村少女』本編では、ほぼ全てのHシーンが廃村内の廃墟で行われるものでしたが、
今作では主人公たちの日常にまで姫香村の淫靡な力が侵蝕し、
夢の中の姫香村だけでなく現実の学園内でも発情したヒロインたちとのHが行われます。
より淫らに、寝ても覚めても快楽に溺れるヒロインたちとの背徳的なHをお楽しみください!ストーリー
かけがえのない代償を払い淫気に満ちた廃村『姫香村』から逃げ延びた、『稜耀学園地文会』。
村での出来事を心の底に封じて日常に戻ろうとする一樹たちだったが、
味わった快楽の記憶と熱は身体から消えず、学園や自宅で少女たちと情交に耽る爛れた毎日が続いていた。
肉欲に流される日々のなか、突然、朱理と梓が眠ったまま目覚めなくなってしまう。
そして一樹もまた引き込まれるように眠りに堕ち――。
気がつくと、一樹は深い霧の中にそびえる巨大な屋敷の前に立っていた。
「ここは『姫誘館』。主様たちの心に根付いた姫香村の意思が生み出した、夢幻の遊廓。
村はまだ皆様を諦めてはいないのです」
困惑する一樹に、姫香村の霧に消えていったはずの籠女……その残滓がそう告げる。
朱理と梓はこの姫誘館に魂を絡め取られてしまった。
このままでは一樹たちも同じようになり、やがて肉体も姫香村に戻されてしまう。
「ですが、今ならまだ間に合います」
そう言って籠女は、一樹に一つの鈴を手渡す。
「私に残った最後の力……この鈴を姫誘館の最奥まで届けてください。
そうすれば必ず、皆様を姫香村の呪縛から解放してみせます」
「けれど、主様お一人でたどり着くことは叶いません。恐れに打ち克つ絆こそが、
情と欲の支配するこの館を進む標となりましょう」
籠女の鈴の音に誘われ、一樹のもとに集う地文会の少女たち。
朱理と梓を取り戻すため。
そして姫香村との決着をつけるため。
一樹は仲間と共に、底知れぬ姫誘館の迷宮へと足を踏み入れる……。
これは再び夢と現を絡め取る、酒池肉林の嬌宴。
彼女たちと迷い込む、楽園の外伝――。