《普通からの疎外》をコンセプトに据えた、学園委員会系青春ビジュアルノベル。
春。私立皆野原学園、入学式。
入学試験主席だった主人公《後藤アヤチカ》は、この中学校で、小学校からの友達である《夏見ナナカ》と再会する。
部活も委員会も考えていない。
そう宣言するアヤチカを、強引に謎の委員会「NO委員会」へと誘うナナカ。
「君に想像できる? この気持ちが。この惨めさが」
「全部ぜーんぶ、君のせい!」
不穏な先輩《小暮ミオ》の存在、冷酷無比な成績評価システム、そして拭いきれない過去。
――これは「普通でいたい」と願った少年の、等身大の青春の物語。難関として名高い私立中学・皆野原学園の今年度の主席入学者。
昔は他人の目を気にせず好奇心のままに振舞う子どもだったが、ある事件をきっかけに、過去の自分の奔放さを激しく憎み、周囲の人々に「普通」とみなされることに固執するようになる。
「……俺は帰るよ。それじゃ」アヤチカと同じ中学校に進学した、彼の小学校時代の同級生。
心優しい性格で面倒見がよく、一見気弱そうに見えるものの、必要な時に毅然とした対応を取ることもできる、芯のある少女。
一方で、追いつめられる状況に弱い一面も。
アヤチカを「NO委員会」の活動に誘い、一緒に参加する。
「委員会、一緒に参加して?」「NO委員会」所属の3年生。アヤチカとナナカの委員会の先輩。
いたずら心が強く、自身の興味の赴くままに行動する。
いつも飄々とした経験豊富そうな雰囲気を醸し出しているが、時折危うげな側面を滲ませることがある。
「心配しなくても君はそうならないでしょ、
学年一位さん」